日本の冬の果物といえば何を思い出しますか?
子供の頃、実家では、年末年始は段ボール箱でみかんを買う習慣があって、この時期たくさん食べていた記憶があります。
食べ過ぎて「手が黄色くなるよ!」と何度言われたことか……笑
というように、日本の冬を代表する果物といっても過言ではない「みかん」についてお伝えします。
みかんがもつ底力
一般的に出回っているみかんは、温州(うんしゅう)みかんといい、ビタミンCが豊富で免疫力を高める作用があるため、昔から風邪の予防によいといわれてきました。
みかんは、漢方的に東洋医学でいう「気(き)」の巡りを良くする食材とされており、喉や胸のつかえなどの症状を取り除く作用があります。
また、咳や痰というような、呼吸器系や胃腸など消化器系にも働きかけますので、膨満感の解消にも役立ってくれます。
※気……目には見えないけれど体内に満ちている、元気・やる気・根気など「生きる力」となるエネルギーのこと
年末年始についついみかんに手が伸びてしまうというのは、風邪の予防の他に、ごちそう続きの胃腸を無意識のうちに労わっていたのですね^^
みかんの皮の正体と、その活用法
みかんの外皮を乾燥させたものは陳皮(チンピ)といい、漢方の生薬として使われています。
こちらも気の巡りをよくし、胃腸の調子を整える他に、デトックス作用を促して新陳代謝をよくします。
陳皮は、料理やお茶の茶材としても使用されるほかに、七味唐辛子にも使われていますし、美容面では体を温める作用から血行がよくなり、肌トラブルを改善するともいわれています。
この、漢方にも活用されるみかんの皮を、ただ捨ててしまうのはもったいない!
せっかくですので、食べ終わった外皮を有効活用して、リラックス効果を高める入浴剤を作ってみましょう。
みかんの皮で作る入浴剤

材料
食べ終えたみかんの皮(サイズにもよりますが小さめのものでしたら約10個分)
ガーゼなど
作り方
1.みかんの皮をよく洗ってから丁寧に拭き取り、2~3センチ程度の大きさにちぎる
2.ざるや紙の上にのせて、日当たり、風通しのよいところに置き、1週間ほど乾燥させる
3.ふたつかみ程度の量を袋状にしたガーゼに詰めたり、あるいは四隅をむすび中身がこぼれないようにし、お風呂に浮かべる
香りを楽しみながら、ゆっくり湯船につかることでリラックス効果が得られます。
ちなみに入浴の温度は38度~40度、冷え症の方は42~43度ほどの温度が適しているといわれていますので、参考にしてみてくださいね。
ガーゼやさらし布がない方へ。私はキッチン排水溝ネットを使っています。皮をむいたあと、カラカラに乾燥させたら、適量をネットの中に入れて、口を紐などで結んでくださいね。
網目からボロボロと皮や白い筋などがこぼれてくることがあるので、あまり気にならない方はネットを使う方法、おすすめです。
逆にこぼれてくるのが心配だったら、ガーゼやさらし布がおすすめです。
こちらは、入浴剤として使うほかに、フットバスとして足元を温めたい時にも、ぜひ使ってみてくださいね。
おわりに
冬の代表「みかん」には、呼吸器系や消化器系というようなカラダや、リラックス作用などココロに働きかけるということをお伝えしてしてきましたが、いかがでしたか?
今までは何気なく食べていたみかんだったけれど、これからは見方が変わるかも?!
みかんを食べた後の楽しみ方も、ぜひお試しくださいね。
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